読む力をつけるためには?

インター校に入るまで、日本の学校で習う英語にしか触れていなかった場合、英語で書かれた普通の教科書を開いたとき、子供は軽いショックを受けるのではと思います。
こちらの教科書は容赦なく分厚く大きいですから、そこからの威圧感もあるかもしれません。

セカンダリースクールでどのような内容の授業が行われているのか、どのぐらいの英語が必要とされるのか、まずは娘が使っていたBiology(生物)の本を参考にしてみます。

"Molecules and Cells"というタイトルの本です。
日本語だと「分子と細胞」ってことかな?

まず1ページ目に書かれている内容から二つほどピックアップします。

Role of biological molecules
In order to gain an understanding of the nature of metabolic reactions within cells, it is helpful to know something about the structure and properties of the molecules involved......

Metabolism is the term used to describe all the reactions taking place within cells. These reactions can be divided into anabolic. In which compounds are being built up, or synthesised, and catabolic.......

この教科書は高校生のころに使っていたものですが、どこのセカンダリーでも同じようなレベルの教科書が使われていると思います。

中学以上で編入する場合は、前にも紹介したとおり、まずはESLに入って段階を踏みながら英語を学ぶので、それ以外の教科はあまり取らずに済むということですが、ESL終了後レギュラークラスに入った後は上記のような英語が書かれた教科書で学ぶことになります。

短期間のESLでどこまで上記英語に対応できるレベルになるのかは不明ですが、レギュラークラスに入ってからは辞書を思いっきり引いて、とにかく意味だけでもつかめるようにしないといけないでしょうね。
よくインター校や現地校に入った子供の宿題をするために、親子で夜中まで取り組んだという話を聞きますが、
子供一人で手に負えない場合は親子で取り組むしかないのでしょう。

それでもいきなりは大変です
インター校に編入することを意識したその日から、できるだけ多くの本を読んで、普通の英語に慣れながら語彙を増やしていくことができるといいですね。

それではどのように「読む力」をつければ良いのか、
思いつくままに書いていきたいと思います。

6歳でインター校に通い始めた娘もESLのお世話になりました。
ESLの時間は、先生が絵本などをたくさん読んでくれて、もちろん日本語で説明しているわけでもなく、知らない単語はひたすら"Guess what?"だったそうです。絵を見ながら意味を考えろってことですね。
こうして学んで1年後にはかなりの語彙数がつき、簡単な会話が成り立っていたのですごいなと感じましたが、年齢が大きければ大きいほど大変かもしれません。
だって、日本語で理解したいじゃないですか!

最初はとにかく児童書で良いので、単語数があまり多くない良質なお話をたくさん読むことです。
しかし、1文の中にわからない単語が続出する本はいやになるものです。
だから、自分のレベルにあわせて読める本を選ぶことが大切です。
もちろんわからない単語は前後の流れで意味を想像してみることが大切です。何度も同じ単語に出会っているうちに意味がはっきりしてくることもありますし、何度見てもわからないものがあります。
それは辞書で調べてください。
辞書の使い方は「書く話」に書きましたので、それと同じでいいです。

しかし本を読んでいるときは辞書をひくのは、意味を確認する行為のみで、あとはどんどん話しを読み進めていった方がいいでしょう。
時間があれば、あとで調べた単語をまとめたり、例文を書き写したりすることをしてもいいですね。

年相応の読み物を選ぶと最初はまったくわからないと思いますので、Nativeの子供が読む簡単な本で始めてください。そのときに日本語で読んだことのあるお話を選ぶといいですよ。
話がわかっている分、知らない単語の意味も考えやすいですからね。

香港におられる方は、本屋に行けばたくさんの児童書がならんでいますので、そこで自分の読みたいものを探してもいいし、図書館を利用するのもいいですね。
物語からNon-fictionまでいろんな本を選ぶことも大切です。
私が読んでおもしろいと思ったのは"Horrible Science""Horrible History"です。
いろんな種類があるので興味のあるものを選んで読めば楽しいと思いますよ。
これは子供向けの本なので、中学生ぐらいでも無理したら読めないことはないと思います。

例えば

"The Terrible Truth About Time"という本は
The Terrible Truth about Time will get your ticker racing! Don't wait a minute longer to discover:
*What happens if you go too close to a black hole?
*How do flies tell the time?
*Why the years pass more quickly as you get older?
ちょっとおもしろそうでしょう。

Historyシリーズもいろんな時代に分類されていてたくさんの本が出版されています。

これはエジプトのお話ですね。

本を読み続けているうちにある程度慣れてきますので、
そこまで行けばどんどん新しい本に挑戦できるようになるはずです。

これはとっかかりです。
英語を読むことに慣れてきたら次のステップに進みましょう。
そのお話は次回にでも…

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